1860年より受け継ぐ伝統
桜田門外の変があった1860年(萬延元年)、
初代・辻利右衛門と二代目徳次郎が宇治にて創業しました。
三代目の挑戦、台湾にて
明治32年、三代目である三好徳三郎が台湾へ渡り、台北に「辻利茶舗」を開店。
宇治茶や烏龍茶を扱い、台北で多くの方に親しまれました。
京都・祇園に開店
終戦後の1948年、台湾から引き揚げてまもなく、
京都・祇園に店を構えました。
祇園で開店したきっかけは、
四代目三好正雄の夫人、喜久の「八坂神社のお膝元、多くの人が行き交うこの街での商いをしたい。」
という思いが大きかったといいます。
花街の祇園で一軒のお客様もない、
まさにゼロからのスタートといえる始まりでした。
戦後復興の時代から、成長の時代へ。
「祇園」という街をより賑わいのある場所にし、
この街と共に歩みはじめたのです。
茶寮都路里の開店
1970年 三好通弘が五代目社長に就任。
成熟し、多様化する時代にむけ、祇園辻利をより広く
知っていただける契機となったのが1978年「茶寮都路里」の開店です。
手軽にお茶を愉しめる「お茶飲み道場」を前身として舞妓さんを中心に好評を博し、
名前を「辻利」の名に京の都の「都」、四条大路の「路」、茶の里(宇治)の「里」をあてて
「都路里(つじり)」といたしました。
お茶にかける想い、ひろがる
2005年に「祇園辻利」六代目社長に三好正晃が就任。
また、2006年には「茶寮都路里」二代目社長に三好登美子が就任。
より多くの方にお茶のもたらす愉しみをお伝えするため、
新たな商品やメニューの開発が進みます。
祇園開店70年、40年を経た「祇園辻利」と「茶寮都路里」のこれから
私たちを見守り、育ててくれた祇園の街。
いつの時代でも多くの方々への感謝を胸に「美味しいお茶を提供する誇り」を持って
私たちは、これからも一人ひとりの想いを込め、
さらに多くの方々へお茶がもたらしてくれる「歓び」のひとときを
お届けしてまいります。