最高品質の抹茶をお届けするために1時間わずか40グラムの奇跡
抹茶は石臼を使い、ゆっくりじっくりと挽かれることで、美しい濃緑色の輝きと薫香を放ち始めます。
今のこの効率を求める時代に、1時間でわずか40グラムの生産。
色・泡立ちが良くお茶の風味と旨味を完璧に味わえる抹茶は、古来伝統の石臼挽きでないと、生み出すことはできません。
「ほんまもん」の宇治抹茶を、ぜひご堪能ください。
抹茶を育む一年の刻を経て芽吹く茶葉たち
茶樹はとても繊細な植物。抹茶の原料となる新芽を摘採する時期は、毎年の天候の幽かな差で大きく左右されます。経験豊富な茶農家の方々はこの見極めに神経を研ぎ澄ませます。
そして、摘採の時から逆算し、茶畑全体を覆いで囲う時期がやってきます。覆いによって日光が遮られた新芽は、仄かな光の中でその旨みを蓄えます。
美しい薄緑色の新芽。それらは、茶摘みたちの手によりひとつひとつ張りを確かめられ、手作業で摘採されていきます。
碾茶への加工職人たちの魂
茶農家や加工工場の職人たちは、摘み取られたばかりの茶葉を慌ただしく工場へ運び入れます。摘採した茶葉は鮮度が命。
蒸し、冷却、乾燥、選り分けと、茶葉は息継ぐ間もなく加工されていきます。職人たちは、その熟練の腕で1秒1℃の単位で工程を巧みに操ります。
こうして、石臼で挽く前の「碾茶(てんちゃ)」が完成します。
お客様のお手元へ
祇園辻利の抹茶は、各お家元から「茶銘」を賜り、商品名としております。御茶銘は、その茶の風味や茶席の景色を引き立てるもの。茶銘の歴史は古くは江戸中期から大名や武家から出入りの茶人に付け与えられたと言われています。
茶銘も合わせて、感じられる風情とお茶をお愉しみください。